マドレーヌ

「トランスポーター」という映画をご存知ですか?
プロの運び屋を主人公としたアクション映画ですが、事件の鍵を握る女が主人公に朝、マドレーヌを焼いて、オーブンから出してすぐ食べさせるシーンがあります。そこへ知り合いの刑事が入ってきて、俺にもくれ、子供のころ母親が毎朝焼いてくれてたのを思い出す、と言うのです。
そうなんです!マドレーヌとはそういうお菓子なんです。毎朝焼いてくれていたとは、焼き立てを毎朝食べていたということですね。

日本ではどういうわけか、マドレーヌといえばお菓子屋の詰め合わせのギフトなどに必ずはいっていて、何週間もあるいは何ヶ月も日持ちのするお菓子として知られています。日がたっても固くならないように、しっとりふわふわにする工夫はすごいなぁと思わせます。しっとりふわふわが日本人の好みだからでしょうか。マドレーヌでもフィナンシエでもパウンドケーキでも何でもかでも同じような食感になって、それぞれのお菓子の個性なんかなくなって、みんな同じようになってしまっています。

焼きたてのマドレーヌはまわりはサクッと中はふわふわ、バターや蜂蜜の香りが強烈にして、こんなものを朝から食べたら、それは元気も出るし、幸せですよねぇ。
日がたって固くなったら、カフェ・オ・レやココアやテ・オ・レにひたして彼らは食べています。香りがよみがえるんですよ、柔らかさも。いいですよねぇ。これぞ文化だなぁと思わせます。

マドレーヌは焼きたてに限ります!